ログハウス

ログハウスってどんな家?一般住宅との違いや特徴について解説

チャボ

会社勤めをしながら自宅ログハウスの魅力を発信しているチャボです!

最近はアウトドア雑誌などでも目にする機会が増えたログハウスですが、ウッディな雰囲気が好きな方は一度はログハウスで暮らしてみたいと考えたことがあるのではないでしょうか。

でも、実際にログハウスってどんな家なのでしょうか。「見た目はかっこいいけど自宅として住むのはどうなんだろう?」、「住み心地ってどうなんだろう?」といった疑問を持っている方も多いと思います。今回はログハウスとはどんな家なのか、どんな特徴があるのかといったところを解説していきたいと思います。

この記事はこんな疑問を解決します

  • ログハウスってどんな家?
  • ログハウスの特徴は?
  • 普通の家と何が違うの?
  • どんな種類があるの?
この記事でわかること
  • ログハウスとは?一般住宅との違いや種類の違いについて解説
  • ログハウスの特徴8選

ログハウスってどんな建物?

ひよこちゃん

ログハウスってどんな家なの?一般住宅とは何が違うの?

チャボ

ログハウスとはその名前の通りLog(丸太)を使って建てた家のことだよ。一般的な住宅に比べて木材の使用量がとても多いのが特徴だよ。

ログハウスとはその名前の通りLog(丸太)を使って作られます。ログハウスには様々な種類があり丸太組工法と呼ばれるログを横向きに積み重ねて建てたものやポスト&ビームといった在来工法でポスト(柱)やビーム(梁)に丸太を使うものなど様々です。

一般住宅は壁に木材以外の材料を使うことでコストダウンしていますが、丸太組工法で建てられたログハウスはログ材そのものが壁となり構造体となります。一般的な住宅に比べてログハウスは圧倒的に木材の使用量の多い贅沢な建物なのです。

ログハウスの種類

ログハウスには大きく分けて5つの種類があります。

ログハウスの種類
  • ハンドカットログハウス
  • マシンカットログハウス
  • ポスト&ビーム
  • ティンバーフレーム
  • パネルログ

ハンドカットログハウス

ハンドカットログハウスとはその名の通り職人の手でカットした丸太を積み上げてつくるログハウスです。その大胆な見た目はまさにログハウスの王道と言っても過言ではありません。

太い丸太を組み合わせて建築するためログ材の水分含有量も多くセトリングが多く発生するのも特徴です。

マシンカットログハウス

マシンカットログハウスとはその名の通り機械により加工されたログ材を積み上げてつくるログハウスです。機械で加工するため非常に精度の高いログ材となるため気密性の高いログハウスを作ることが可能です。見た目もフラットなスッキリしたものが多く街中にもなじむログハウスと言えます。

マシンカットログハウスのログ材には1本の木から切り出した「プレーン」と複数の木を張り合わせて作る「ラミネート」の2種類があります。ラミネートの方が剛性が高く割れにくい性質を持っています。

ポスト&ビーム

出典:イーストログハウス

ポスト&ビームとはポスト(柱)とビーム(梁)を組み合わせて建てる在来工法に近い建物です。柱と梁に丸太のログ材を使用するためログハウスに分類されます。
在来工法の柱は120mm程度の柱を使うのに対してポストアンドビームは平均380mm程度の太い丸太を使用するため非常に迫力があります。
又、壁は木材を貼る、漆喰を塗る、石を貼るなど選べるところも特徴です。

ティンバーフレーム

出典:夢木香

ティンバーフレームとはポスト&ビームの丸太を角材でつくるログハウスを言います。
元々、イギリスやドイツでよく見られた工法ですが、最近ではカナダが主流となっておりカナディアンティンバーフレームなどとも呼ばれます。

パネルログ

出典:芳賀沼製作

パネルログとはログハウスメーカー「芳賀沼製作」が考案した新しい工法のログハウスです。通常横向きに積み上げるのがログハウスの基本ですが、パネルログはログ材を縦向きに設置する工法です。ログハウスの特徴であるセトリングが起きないなどのメリットがあります。

ログハウスの特徴8選

ひよこちゃん

ログハウスと一言で言ってもいろんな種類があるんだね。ログハウスってどんな特徴があるの?

チャボ

ログハウスは多くの木材を使用して作られているから一般住宅と違う特徴があるよ。順番に説明していくね。

ログハウスの特徴8選
  • 夏は涼しく・冬は暖かい
  • 木材の効果でリラックスできる
  • 調湿性が高い
  • 耐久性が高い
  • 火事・地震に強い
  • 長く保つためにはメンテナンスが必要
  • セトリングが起きる
  • 価格が高い

夏は涼しく、冬は暖かい

ログハウスの大きな特徴として木の持つ調湿作用が挙げられます。
夏場でも調湿作用によって室内の湿度が低いため体感的には気温以上に涼しく感じます。
暑い日でも窓開けて風を通せばエアコンも必要無い日も多いです。

又、冬場はログハウスの材料であるログ材の熱伝導率の小ささにより一度温まったログは冷めにくく少しずつ放熱をしてくれるため冷えた朝でもログハウスの中は暖かいです。
ログ壁が昼の間に多くの太陽エネルギーを蓄積し夜になると徐々に温熱を放出します。よってログハウス内は暖かいのです。

木材の効果でリラックスできる

木材にはリラックス効果があります。それはフィトンチッドという成分が含まれているからです。

フィトンチッドの効能には次のようなものがあります。

  • ストレス抑制
  • リラックス効果
  • 血圧を下げる
  • 脈拍を落ち着かせる etc

このように木材には科学的に立証されている癒し効果があります。

ログハウスはログ材を積み重ねて作られているため1階部分の壁はすべてログ材です。また一般的な住宅に比べて木材の使用量もかなり多いためこの癒し効果は大きなものになります。

調湿性が高い

木は1本でコップ1杯分の調湿作用を持っているといわれています。
ログハウスは一般住宅に比べ木材の使用量が非常に多いため調湿性がとても高いです。

調湿性が高いログハウスは部屋干しで洗濯物が良く乾きます。
木の性質によるものですが木が湿気を吸ってくれるので梅雨時期でもジメジメしません。又、結露しにくかったりカビが生えにくかったりメリット多数です。

耐久性が高い

ログハウスはとても耐久性が高い建物です。日本最古のログハウスと言われる奈良県にある東大寺の正倉院は759年に建立されてから1200年以上現存しています。
しっかりメンテナンスをしてやれば100年、200年住み続けられるのが特徴です。

ログハウスの耐久性についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

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火事・地震に強い

ログハウスは火事・地震といった災害にも強いです。「木で出来ているのに火事に強いってどういうこと?」と思われる方も多いと思いますがログハウスが火事・地震に強いことは実験も行われて証明されている事実です。

火事に強い理由としてはログハウスに使用されているログ材は厚みがあるため仮に火がついたとしても1/3ほど燃焼したところで炭化しそれ以上燃え広がらなくなります。ログ材は12cmほどの厚みがあるため1/3焼けてしまったとしても8cmも健全なログ部分が残るので崩落してしまう危険性は低いです。又、自然素材を使って作られているため焼けた際に有害物質を発生させづらいのも火事に強い要因です。

又、ログハウスは地震にも強いです。ログハウスが地震に強い理由はその工法にあります。ログハウスは丸太組工法と言われる工法で建築されるため地震に強い構造になります。

丸太組工法とはログ材を横向きに積み上げてその一本一本をダボで固定する工法を言います。ログ材一本ずつが摩擦力を発揮するため地震が起きた際には建物全体でしなやかに地震の力を吸収してくれます。

ログハウスが火事・地震について強い理由についてさらに詳しく知りたい方は次の記事をご覧ください。

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長く保つためにはメンテナンスが必要

ログハウスを長持ちさせるためにもっとも重要なことは定期的にメンテナンスを行うことです。その中でもっとも重要なのは外壁の塗装です。

塗装は紫外線や雨、さらに腐食菌などから外壁を守る防護膜の役割を果たしています。しかし塗装膜は経年劣化して性能が落ちてきてしまうため上塗りして塗膜が正常な状態をキープする必要があります。

ログハウスが建築されている環境にもよりますが、3年から5年程度の周期で塗装を行う必要があります。

セトリングが起きる

セトリングとはログハウス独特の現象です。木材は長さが変わることはありませんが、含んでいる水分が乾燥することで中心に向かって徐々に収縮します。横向きログ材を積み上げる丸太組工法で建築されたログハウスはこの収縮の影響を受けて建物が高さが少しずつ沈んでいきます。これを「セトリング」と呼びます。

最近のログ材は乾燥をしっかりしているのでセトリングで沈む量は少なくなってきていますが、それでも2~2.5%ほどは沈むことを考慮する必要があります。
2%だと3mの壁で約6cm沈む計算になるので無視出来ない差となります。

チャボはログハウスはログハウス専門メーカーに建築を依頼するのが一番と考えていますが、その理由のひとつがこの「セトリング」です。

建物全体が6cmほど沈むのに対して内壁や階段、窓、水回りなどは高さが変わらないと重さに耐えきれず建具が壊れてしまいます。ログハウスメーカーはそのあたりのノウハウをしっかり持っているので壁の上に隙間をあらかじめ作ったりフレキシブル配管を使うなどしてセトリング対策をしっかりと行います。

価格が高い

ログハウスのお値段は残念ながら一般住宅に比べると高いです。
その1番の理由は材料であるログ材の価格が高いことにあります。

一般住宅で使用される材料は同じ木材ですが様々なメーカーが同じ規格の材料を使用するため大量生産され価格が安くなります。

ログハウスに使用されるログ材はログハウス専用に加工され、場合によっては海外から輸入されるため加工費や輸送コストが高くなります。

世の中には価格の安いログハウスキットも販売されていますが、価格の安いものは材料の木材が粗悪なものだったりログ材の厚みが非常に薄かったりするためログハウス本来のメリットを享受できないものになってしまいます。

ログハウスは確かに価格は高いですがそれに見合う価値のある住宅だと思います。建築資金をしっかり貯めて理想のログハウスを目指すことをおすすめします。

まとめ

ログハウスの特徴について解説しました。

ログハウスは一般住宅に比べて木材の使用量が非常に多く、丸太組工法などログ材を横積みする工法などで建築されるため様々な特徴があります。

ログハウスの種類について次の5つが挙げられます。

ログハウスの種類
  • ハンドカットログハウス
  • マシンカットログハウス
  • ポスト&ビーム
  • ティンバーフレーム
  • パネルログ

5つそれぞれが特徴のあるログハウスです。どれにするか迷ってしまいますね。

ログハウスの特徴については8個紹介しました。

ログハウスの特徴8選
  • 夏は涼しく・冬は暖かい
  • 木材の効果でリラックスできる
  • 調湿性が高い
  • 耐久性が高い
  • 火事・地震に強い
  • 長く保つためにはメンテナンスが必要
  • セトリングが起きる
  • 価格が高い

ログハウスの特徴にはメリットもデメリットもありましたが実際に暮らしているチャボの感想としてはメリットのほうがデメリットを大きく上回っているように感じます。

この記事を読んでさらにログハウスに興味がわいてきた方、自宅をログハウスで建ててみたくなった方はぜひ、次の記事もご覧になってみてください。