こんにちは、チャボです。
前回の記事ではログハウスの相場について解説しました。
ログハウス建築に大体どれぐらいの費用がかかるかはわかったけど、実際にどれぐらい頭金を準備したらいいのかが気になりますよね。
頭金を貯めるのに時間がかかり過ぎると必要な時期にログハウスを建築することが出来ませんからね。
チャボはログハウスを建築する際に頭金を2,000万円準備しましたが、
実際にはどれぐらいを準備すればいいのでしょうか。
今回はそんな疑問にお答えしていきたいと思います。
- ログハウスを建てたいが資金面が不安な方
- いくらぐらい頭金を貯めればログハウスを建築出来るか知りたい方
- 頭金を貯める具体的な方法について知りたい方
- ログハウス建築に必要な頭金はいくらか。
- ログハウスをフルローンで建築するのがNGな理由
- 2割の頭金を貯める具体的な方法
ログハウスに必要な頭金はいくら?
総額の2割は準備しよう
ログハウスを建てたいけど頭金ってどれぐらい必要なのかな?フルローンで建てちゃってもいいのかな?
ログハウスを建築するなら頭金は総額の2割以上準備するのがおすすめだよ。その理由について詳しく解説していくね!
住宅を購入する際に多くの方が住宅ローンを組むことになりますが、住宅代金のすべてをローンで支払うことはあまりおすすめできません。又、住宅の購入費用以外に手続きにかかる諸費用や税金なども現金で支払う必要があります。
ログハウスを建築する際には生活防衛資金の他にログハウス建築費用総額の2割ほどの現金を準備することをおすすめします。
頭金が2割必要な理由とは。
住宅ローン頭金と諸費用の支払いに必要。
ログハウス建築時に頭金として現金を2割以上準備することをおすすめする理由は住宅ローンの頭金に1割、諸費用の支払いに1割の現金を準備する必要があるからです。
ログハウスと土地の総額が4,000万円だった場合
住宅ローンの頭金に400万円、諸費用に400万円準備する必要あり
住宅ローンの頭金を1割準備する理由。
金利が有利になる可能性あり。
住宅ローンの頭金を1割準備する理由は以下の2点です。
- 住宅ローンによって頭金の有無で金利に差が出る場合がある
- ローンの返済額を抑えることが出来る
住宅ローンは種類によって頭金の有無で金利に差が出る場合があります。
例えばフラット35であれば頭金が1割以上あるかどうかによって金利が約0.26%違ってきます。
たとえば総額4,000万円の物件をフラット35の35年ローンで購入した場合、
次のような違いになります。
借入金額 | 頭金 | 金利 | 毎月の支払額 | 総額 | |
頭金1割の場合 | 3,600万円 | 400万円 | 1.53% | 110,756円 | 約5,052万円 |
頭金0の場合 | 4,000万円 | 0円 | 1.79% | 128,235円 | 約5,386万円 |
上記のように金利差が0.26%あると35年ローンで総返済額が330万円以上高くなることがわかると思います。
又、頭金を準備することにより借り入れ金額の総額も少なくなることから毎月の支払額も2万8千円弱少なくなり毎月の支払に余裕が生まれます。
ログハウス建築時に支払う諸費用及び税金の内訳
ログハウスに限った話ではありませんが、住宅を建築する際には様々な費用がかかります。土地の代金、住宅の建築費の他に諸費用や税金の支払いを現金で行う必要があります。
諸費用や税金の支払いは住宅ローンで支払うことが出来ないため予め現金を準備しておく必要があります。
諸費用や税金の主な内訳は下記の通りです。
- 印紙税
- 登記費用
- 住宅ローン借入費用【融資手数料・保証料】
- 不動産取得税
- 固定資産税
- 仲介手数料
- 地盤調査費・地鎮祭費・棟上げ式費
諸費用及び税金は支払総額の3~5%ほどと言われていますが、地盤調査や地鎮祭などの式辞・大工さんへの差し入れなどの費用も考慮して10%程度の現金は準備しておきたいところです。
ログハウスをフルローンで建築するのがNGな理由は?
住宅ローンの金利が不利になります。
総額の2割ぐらい頭金を準備した方が良いことはわかったけど、やっぱりすぐにログハウスを建てたいよ!フルローンで購入するのはダメなのかな?
ログハウスをフルローンで購入することはおすすめしないよ!住宅ローンを組む際に審査が厳しくなるなど不利になることと、ログハウスはメンテナンスが必要なことが理由だよ!
ログハウスを建築する際に諸費用と税金は現金での支払いが必要となりますので、最低限建築費の1割は現金を準備する必要がありますが、住宅ローンの頭金無しでフルローンで建築する方法で準備する頭金の額を減らすのはどうでしょうか?
結論としては住宅ローンの頭金無しでフルローンで建築することはおすすめ出来ません。
その理由は次の2点です。
- 住宅ローンの審査が厳しくなる
- 一般住宅と違い建築から数年後にはメンテナンス費用がかかる
住宅ローンの審査が厳しくなる
フルローンでログハウスを建築することをおすすめしない理由の1つ目は「住宅ローンの審査が厳しくなるから」です。
フルローンで購入する場合は頭金を準備する場合と比べて当然ですが借入金額が大きくなります。借入金額が大きい・融資比率が高いことが理由で住宅ローンの審査が通らないといったことになる可能性もあります。
又、さきほど解説したようにフラット35などでは融資率によって金利に差が出るため返済総額も大きく変わってきてしまいます。
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一般住宅と違い建築から数年後にメンテナンス費用がかかる
フルローンでログハウスを建築することをおすすめしない理由の2つ目は「ログハウスは一般住宅と違い建築から数年後にメンテナンス費用がかかる」からです。
一般住宅のメンテナンスは早くても新築から10年後以降に発生する場合がほとんどですが、ログハウスはその性質上、新築から数年後にはメンテナンスを行う必要があります。
必要なメンテナンスは主に塗装ですが塗装はウッドデッキで1年後、ログ壁は遅くとも5年後には1度目の再塗装を行う必要があります。
フルローンにした場合、毎月のローン返済額も大きくなるのでメンテナンス費用を工面するのが難しくなります。
ログハウスで最低限必要なメンテナンスについてもう少し詳しく知りたい方は次の記事を参考にしてください。
2割の頭金を貯めるための具体的な方法
頭金を準備した方が良いことはよくわかったよ。でも、実際に建築費の2割の金額っていったらかなりの大金だよ。どうやって準備したらいいんだろう?
次はいよいよ頭金を準備するための具体的な方法を解説していくよ!想定は総額4,000万円で頭金は2割の800万円を目標とするよ。目標の期間は5年と設定するね。
「頭金2割って言ったってそんな大金どうやって貯めたらええねん!」とみなさんの声が聞こえてきそうなので具体的に次の想定で2割の頭金を準備する具体的なロードマップを解説していきます。
- ログハウスと土地の合計総額は4,000万円
- 頭金は2割の800万円を目標
- 貯蓄期間は5年
- 家族構成は4人【夫、妻ともに30代 子ども2人 小学生以下】
- 世帯年収は700万円(共働き)
貯蓄期間が5年と短いためかなり厳しめのプランです。
ご自身の家族構成、世帯年収や目標とする金額に応じて貯蓄期間などをアレンジしてください。
まずは現状把握 家計管理を実施する
なにはともあれまずは現状を把握することが大事です。家計管理を行って現状の家計状況をしっかり確認するところからはじめましょう。
家計管理は次の3ステップにて行います。
- 収支を把握する
- 必須生活費とゆとり費を把握する
- 総資産を把握する
家計管理のやり方については、次の記事でさらに詳しく説明しているためこちらを参考にしてみてください。チャボ家の家計の具体的な数字で説明しているのでイメージが湧きやすいと思います。
目標達成までに必要な貯蓄額、生活費を把握する
5年で800万円を貯蓄するため1年あたりの目標は160万円です。
世帯年収が700万円の想定のための手取りはざっくり570万円ほどになります。
つまり、410万以内で生活が出来れば年間160万円貯蓄することが可能です。
- 目標金額:800万円÷5年=160万/1年間の貯蓄金額
- 手取年収:年収400万円→手取り330万、年収300万→手取り240万
- 世帯手取り:330万+240万=570万
- 1年間の生活費:世帯手取り570万-1年間の貯蓄金額160万=410万
固定費の見直し、ゆとり費の見直しで家計を改善する
1年間の生活費を410万円以内に収めれば5年で800万円を貯蓄することが出来ますが、現状の生活費が410万円を超えている場合は家計の改善が必要です。
まずは固定費の見直し、次にゆとり費の見直しの順番で見直しを行いましょう。
特に固定費の見直しは一度やってしまえば効果がずっと続くため改善効果が大きいです。
具体的に見直しを行いたい固定費は次の3つです。
- 通信費:スマホを格安SIMにするなど見直しを行う
- 保険:必要最低限の保険のみにして貯蓄型保険などは解約してしまう
- 車:思い切って手放す。もしくは、中古の軽自動車などの価格・維持費が安いものに乗り換える。
この3つの固定費は特に見直しの効果が大きいです。固定費の見直しについてはチャボ家の具体例を次の記事で紹介していますので参考にしてみてください。
固定費を見直しても目標の年間貯蓄額に届かない場合は次にゆとり費の見直しを行いましょう。ゆとり費は無くても生きていけるけど豊かに生活するために必要な費用です。
見直しのコツはやりたいことに優先順位をつけて生活費の範囲に収まらないものはあきらめてしまうことです。
ログハウスを建てたいという思いよりも優先順位の低いものについては頭金が貯まるまでの5年間は少し我慢することで乗り越えましょう!
ゆとり費の見直しについては次の記事でも詳しく解説していますので参考にしてみてください。
まとめ
ログハウス新築のためには頭金はどのぐらい必要かについて解説してきました。
結論としては頭金は総額の2割以上は準備することをおすすめします!
その理由は次の3点です。
- 住宅ローンの頭金へ1割、諸費用の支払いに1割ずつ使用するため
- 住宅ローンは頭金が1割以上あると審査が通りやすくなったり金利が優遇される場合があるため
- 諸費用は総額の3~5%が相場だが、土地の地盤調査など想定外の出費がある可能性あるため1割程度は準備が必要なため
総額の2割という金額はかなり大きな金額となりますが、無理な住宅ローンを組んでしまうと後々のメンテナンス費用を工面するのが難しくなったり、住宅ローンの支払総額も大きくなってしまいます。
総額の2割の頭金を準備する具体的な方法は次の3ステップです。
- 現状把握する 家計管理を行い収支の確認、必須生活費とゆとり費を把握する
- 目標達成までに必要な貯蓄額と生活費を把握する
- 固定費、ゆとり費の見直しで家計を改善する
ログハウスは決して安い住宅ではありませんが値段以上の価値のある建物だと思います。ログハウスで生活をしている私自身が友人などにも自信を持っておすすめすることが出来る素晴らしい魅力のある建物です。
ログハウスを建築するための頭金をしっかり貯めて素敵なログハウス生活を送りましょう!