自宅をログハウスで建てたいけど何となく不安だなと感じていませんか?
ログハウスについてよく調べずに憧れだけで建ててしまうと「こんなはずじゃなかった」と後悔することになります。
当記事ではログハウスに2年間住んでいるチャボが実際の生活で感じた「ログハウスのデメリット11選とその解決方法」について解説します。
デメリットとその解決方法を知ることで建築前から対策することが出来ます。
対策をしておけばログハウスを建ててから後悔する可能性は激減します。
デメリットの中には知っておけば大してデメリットに感じないものも多いです。
ログハウスのデメリットと解決方法について学んで満足度の高いログハウスを建てましょう!
ログハウスは独特の構造だからデメリットも存在するよ。
デメリットについてしっかり理解して納得して建てることが重要なんだ!
デメリットよりも先にメリットを知りたい方はこちら!
- ログハウスのデメリット11選
- デメリットを転換方法について
ログハウスのデメリット11選
ログハウスは木の香りで癒されるし耐久性も高くて長く住めるメリットいっぱいの住宅だって前回聞いたけどデメリットもあるの?
残念ながらログハウスにはデメリットも多く存在するよ。今回はデメリットを全部で11個紹介するね。
ログハウスは木材の香りに癒されるメリットがいっぱいある素敵な住宅ですが、その構造がゆえのデメリットも多数存在します。デメリットを知らずにログハウスを建てて後悔しないようにログハウスのデメリットについて解説していきます。
- 頻繁に再塗装する必要がある
- セトリングが発生する
- ログ材にひび割れが発生する
- 無垢材はキズがつきやすい
- ノッチを組む必要がある
- 収納スペースが少なくなりがち
- 間取りに制限がある
- 建築場所に制限がある
- 虫が多い
- ログ壁にホコリが溜まりやすい
- 目立つ
頻繁に再塗装する必要がある
ログハウスは耐久性の高い建物ですが、それはメンテナンスをしっかり行っていることが前提となります。
ログハウスのメンテナンスで特に重要なのが、外壁の再塗装です。ログハウスは木で出来ているため雨風や紫外線に弱いのですが、塗装の塗膜はログ材を雨風や紫外線から守ってくれる役割を果たします。
ログハウスの再塗装は3~5年周期で実施する必要があります。一般住宅に比べてメンテナンスの頻度が高く手がかかるのがデメリットと言えるでしょう。
セトリングが発生する
ログハウスは木が乾燥・収縮することでセトリングが発生します。水分含有量の多いハンドカットログハウスはマシンカットログハウスに比べてセトリングの幅は大きくなります。
セトリングが起きると通しボルトが緩むので定期的な締め直しが必要です。
特に新築から数年はセトリング幅が大きく半年ほどで手で簡単に動くほど通しボルトが緩むこともあります。セトリングは6年ほどで落ち着くと言われていますので新築から6年ほどは特に注意して増し締めを行うようにしましょう。
セトリングはログハウスでしか発生しない独特の現象です。メンテナンスの手間がかかるためデメリットの1つと言えるでしょう。
ログ材にひび割れが発生する
ログ材は木材のため時間が経過すると乾燥・収縮してひび割れることがあります。ログ材がひび割れたとしても一部にひびが入っただけなので強度上は問題ありません。
しかし、ひび割れが外壁側だった場合はそこから雨などの湿気が侵入し腐食の原因になる場合があります。外壁にひび割れが発生した場合はコーキングを行う必要があります。
ひび割れはログ材が太くなればなるほど発生しやすいです。マシンカットよりもハンドカットの方が発生しやすいですし、マシンカットでもラミネートログよりもプレーンの方がひび割れが発生しやすくなります。
無垢材はキズがつきやすい
ログハウスはログ材以外の床材なども無垢材を使用している場合が多いです。無垢材は非常にやわらかいため固いものを落としてしまうと簡単にキズがついてしまいます。
又、無垢材は水にも弱いため食器洗いや手洗いで飛び散った水滴をそのままにしてしまうと傷みの原因となります。
ノッチを組む必要がある
ログハウスは丸太組工法というログ材を横向きに積み重ねる工法で建築されます。
ログ材とログ材が交差する部分をノッチといいます。
ノッチはログハウスの強度を保つために非常に重要です。しかし、ノッチを組む必要があるために必ず室内にログ材が出っ張る箇所が生まれてしまいます。
このノッチ部分で子どもがケガをしたりする可能性がありますので、ログハウスにとってノッチを組む必要があるということはデメリットと言えそうです。
収納スペースが少なくなりがち
ログハウスに収納が少ないというのはみなさんも耳にしたことがあるのではないでしょうか。
チャボ家も同じ坪数のマンションの部屋などと比べると収納が少なくなっています。
ログハウスは丸太組工法と呼ばれる建築方法で建てられます。
ノッチと呼ばれるログ材が組み合わせる箇所が最低でも4か所出来ます。
こういった特徴から一般的な住宅に比べて間取りの自由度が低くなってしまいます。
自由度の低さから思ったところに収納を作りづらく結果的に収納が少ない家になりがちです。
間取りに制限がある
ログハウスはログ材を横に積み重ねた丸太組工法で建築され、強度を保つためにノッチを組む必要があります。ノッチは最低4か所は組む必要があるため間取りに制限が出てきます。
又、ログハウスはログ壁を雨風から守るために庇を大きくせり出す必要があります。そういったログハウス独特の構造から一般的な住宅に比べると間取りの自由度が低いと言わざるを得ません。
建築場所に制限がある
ログハウスは木材で出来ているため防火地域、準防火地域への建築が出来ません。最近ではログハウスメーカーが独自で準防火構造の認定を受けている場合も多く、その場合は準防火地域での建築が可能となります。
しかし、建築の制限がない一般住宅に比べると建築出来ない場合があるため建築場所に制限が出てしますのはログハウスのデメリットといえるでしょう。
虫が多い
ログハウスは田舎や森の中に建てられることも多く、材料そのものが木材のため虫がどこからともなく現れます。
今まで見たことのない虫を家の中で発見するのは珍しいことではありません。
又、チャボ家ではトリムとログ材の隙間にハチが巣を作ろうとしていたこともあります。
田舎暮らしに慣れておらず虫が苦手な方にとっては虫が集まりやすいログハウスはデメリットの1つと言えるでしょう。
ログ壁にホコリが溜まりやすい
ログハウスのデメリット10個目はログ壁にホコリが溜まりやすいことです。
ログハウスはログ材を横向きに積み上げて建築されるためログ材とログ材の間に溝が出来ます。その溝にほこりが溜まりやすいなってしまいます。
ログ材は大きさにも依りますが1階部分で13段程度積まれますので溝も12本生まれます。この溝すべてを掃除していくのは非常に骨が折れます。
目立つ
デメリット最後の11個目は「とにかく目立つところ」です。
ログハウスはその存在感からとても目立ちます。
ログハウスはその性質上建築期間も長くなりますので工事中の状態が近隣住民の方の目に触れる機会も増えます。
近隣住民の方も珍しい建物が建築されるので興味津々になってしまいます。
社交的で自宅が目立つのも気にならない方はいいのですが、あまり目立つのが得意ではない方にはデメリットの一つと言えそうです。
デメリットをポジティブに転換する方法
ログハウスには多くのデメリットがあるんだね。何とか克服する方法はないのかな?
デメリットを克服するのは難しいけど、考え方次第でポジティブに変換出来るものはあると思うよ。一緒に考えて行こう!
- メンテナンスを楽しむ 手をかければキズも含めて愛着が湧く
- 収納不足や間取りはアイデア次第で克服できる
メンテナンスを楽しむ
ログハウスは再塗装やセトリングの調整、コーキングなど一般住宅に比べてメンテナンスが必要になる場面が多いです。しかし、ログハウスオーナーにはDIY好きな方も多く自分たちでメンテナンスをやってしまう方も多いです。
メンテナンスで手をかけてあげるほどログハウスに愛着が湧いてきます。こうやって楽しむように心がければメンテナンスの頻度はデメリットとまでは言えなくなるのではないでしょうか。
収納不足や間取りはアイデア次第で克服できる
ログハウスはノッチを組んだりする構造上、間取りに制限が出てしまったり収納が少なくなってしまいがちです。しかし、収納不足などはアイデア次第で克服できます。
ログハウスの収納不足を解消するアイデアについては次の記事を参考にしてみてください。
まとめ
今回はログハウスのデメリットについて解説しました。
ログハウスはその構造上少なからずデメリットが存在します。デメリットは大きくわけて11個ありました。
- 頻繁に再塗装する必要がある
- セトリングが発生する
- ログ材にひび割れが発生する
- 無垢材はキズがつきやすい
- ノッチを組む必要がある
- 収納スペースが少なくなりがち
- 間取りに制限がある
- 建築場所に制限がある
- 虫が多い
- ログ壁にホコリが溜まりやすい
- 目立つ
一般住宅に比べてやはりデメリットと言えるところも多いと思います。
しかし、気持ち次第でデメリットもポジティブに変換できるものもあります。
- メンテナンスを楽しむ 手をかければキズも含めて愛着が湧く
- 収納不足や間取りはアイデア次第で克服できる
ログハウスを自宅として建築するなら憧れだけではなく良いところも悪いところもしっかりと把握して納得してから先に進むことをおすすめします。知らずに建てて後悔したということがないようにしましょう!